「病気は気持ち次第で良くもなれば悪くもなる」•••よく日常的に使うし聞く言葉ですよね?
忙しくて気が張っている時には風邪をひかないけど、緊張が解けた瞬間に風邪をひいてしまう・・・・・よくある事ですね!

2024年冬はインフルエンザが大流行しました。同時期にコロナの感染も広まり学級閉鎖や学年閉鎖など、学びの場においても職場でも大変な思いをされた方多いと思います、
さてそんな時に、「病は気からって言葉がある通り!風邪ひくなんて日頃の管理がなっていないんだょ!気を張ってないからインフルやコロナにかかるんだょ!」という言葉を口にされる方が少なからずいらっしゃいまして、驚きと呆れ、そして哀しさを感じました
そもそも「病は気から」は、「気分が落ち込んでいると病気になってしまうから元気になろうね」という意味で使われるのであって、「気が張ってないから病気になる」意味ではありません
今の時代、どこで感染するかわかりません
もしも職場で大量に感染者が出るようならば、衛生管理をしていなかったか、もしくはストレス過多の状況を放置していたかのどちらかの可能性もあり、管理責任が問われてもおかしくはないでしょう

どんなに気をつけていても、かかる時はかかってしまいます
だから仕方がないよね、、、という話ではなく、”「病は気から」だから自己責任”と平然と言ってのける方が多いことが問題だと思うのです
コンプライアンスが叫ばれる現代においても、悪い意味での昭和的思考が文化となっておられる企業が散見されます
このような企業に共通していることは、何か問題が起きた時の対応がほとんど一緒である!ということです
結果には原因があり、そしてそこに至るプロセスがありますよね!
そこにbiasが強く働いてしまうと本当の原因を見過ごしてしまいます
怖いのは、言っている本人には悪気がないということです
職場の雰囲気や環境を作るのは人間です!いかに制度を整えたとしても、運用するのが人である以上 管理者は目に見えない思考や心の動き(特性)に注意を払わなければなりません

言葉が持つ意味、そしてその力を理解し 使わなければならないと思います