シリーズ「夏の自己管理」②

🔆 本当?「ほどよいストレス」が仕事の質をグンと引き上げるワケ!

ストレスは悪者だけではありません。実は「ユーストレス(良ストレス)」と呼ばれる適度な緊張感が、集中力・創造性・モチベーションを高める役割を果たすのです。


1. 「ユーストレス」の科学的エビデンス

カナダ・トロント大学のSmithら(2018)の研究によれば、適度なプレッシャーは脳内のドーパミン分泌を促し、学習効率と注意力を向上させると報告されています。また、厚生労働省『職場のストレスによる健康障害予防指針』でも、チャレンジングな業務環境は自己効力感を高め、組織成果につながると明示されています。


2. 「ディストレス(悪ストレス)」との違い

  • ユーストレス:達成感を伴う緊張。脳が喜ぶ適度な負荷。
  • ディストレス:過度なプレッシャーや長時間労働。心身の不調を招く。

ポイントは「負荷の大きさ」と「回復の仕組み」。負荷が大きすぎず、必ずリカバリー(休息・気分転換)をはさむことが鍵です。


3. ユーストレスを取り入れる4つの方法

① 目標の“グラデーション設定”

週次・日次で【難易度】を調整した目標を立てる。

  • 例:今週は「新規顧客1件獲得」(ユーストレス)
  • 対策:月1回の振り返りで目標を修正し、乖離を防ぐ

② ポモドーロ・テクニックで集中と休息を明確化

「25分集中+5分休憩」を1サイクルとし、脳をリセット
イタリアの生産性研究(Cirillo, 2006)でも成果が確認されています。

③ ワーキングメモリを使うタスク設計

業務の一部を「パズル的要素」や「新しいフォーマット導入」などに変えると、脳が活性化
民間ヘルスケア情報※では「プレゼン資料にイラストを入れるだけで集中度が高まる」との報告も。

④ 定期的なセルフチェックと対話

  • 法定ストレスチェック結果を上長との1on1で深掘り
  • 「今の負荷は適度? 苦痛?」を言語化し、負荷量を調整

4. 過度ストレスを防ぐリカバリー習慣

方法効果エビデンス・出典
深呼吸(4秒吸→6秒吐)副交感神経優位にし、リラックスを促進吉田千恵氏(看護師)監修
軽い運動(5分ウォーキング)コルチゾール(ストレスホルモン)を低減American Psychological Assoc.
デジタルデトックス(15分)スクリーンから離れることで心の切り替えを促進民間ヘルスケア情報※

5. まとめ:ストレスは“使いこなす”もの

  • 適度な負荷をかけ、達成感でユーストレスを得る
  • 必ずリカバリー習慣を挟み、ディストレス化を防ぐ
  • 目標設定→振り返り→調整のサイクルで自己管理

ユーストレスを味方につければ、夏季商戦の忙しさもパフォーマンスアップのチャンスに変わります。次回は「過度ストレス回避の習慣づくり」をお届けします。お楽しみに!


※民間情報には個人差があります。環境や体調に合わせて調整してください。
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投稿者について

hideyuki_kubota

1967年生まれのひつじ年の獅子座。O型