真面目にペット業界の消費動向について書いてみました(修正加筆版)

真面目にペット業界の消費動向について書いてみました(修正加筆版)

本当に早いもので今年も残すところ1週間ちょっとになりました。弊社や私の振り返りは度々このブログでも書いてきましたので、今回はもう少し俯瞰的に見てみたいと思います。

総務省統計局が毎月発表している家計データを見ると、”消費者物価指数(消費者が実際に購入する段階での、商品の小売価格の変動を表す指数) ”が今年6月・7月から先月11月にかけ上昇していることが見て取れます。2018年7月から同年8月にかけての同項目の上昇率と同数の、”0.6ポイント”UPしています。

同率上昇していた昨年8月は、有効求人倍率が3カ月連続で改善されてきていたものの、完全失業率は2カ月連続悪化という状況になっており、携帯通信料金の見直しなどを考えると高止まりになるとしてBloombergでは「危うい」という表現を使っておりました。そして今年。。。物価指数は安定することなく、消費税増税にリンクする形で上がり続けています。因みに本年10月の完全失業率は2.4%で、昨年同月対比100%です。つまり、物価指数は同率で上がっているにもかかわらず、就業状況は改善されていないとも言えます。

上がり続ける消費者物価指数

景気は良くなっているのでしょうか?物価上昇率とリンクして家計収支は良くなっているのでしょうか?消費税増税された2ポイントと、キャッシュレスの還元率及びそれにかかわる政府の予算枠大幅超え等を考えると、実際の商環境は縮こまってきているのは間違いないでしょう。だからこそ(景気悪化を避けるためもあり)、来年マイナンバー制度活用によるキャッシュレスの還元25%などという○○主義国家かと思うばかりの検討を始めているのではないかと穿った見方をしてしまいます。

実勢に景気をよくする(お金周りをよくする)には、ポイント還元や割引などでは決してありません。将来展望が明るく、雇用不安も解消される兆しを感じ、とどのつまりが、自分の立っている土台(生活基盤)が安定していると感じれないと消費は上向かない。民間がやれることには限度があります。

話は戻って・・・

そのような中、消費が上向いているのはどのような産業なのでしょうか?

大きな括りでいうと、サービス業なのだそうです。では、すべてのサービス業が良いのか?というと。。。

ここで、同じく総務省統計局からの今年6月に発表された資料を添付します。

そして下記がその3か月後の、9月速報結果です。

現在の消費よりも、将来への投資に消費行動が動いていることがわかるのではないでしょうか?数年前のかの国と同じような印象を受けます。

これ以上の家計消費や景況感分析などは専門の方が他でも論じられていると思いますので、私はペット業界のマーケターらしくこの部門に絞ったデータをお見せしたいと思います。

先に記載しました消費者物価指数の比較にあわせ、本年7月と10月(家計消費の最新データ)を下記支出項目についてのみ比較してみました。

比較しました項目は、①ペットフード、②愛玩動物の用品、③動物病院代、④愛玩動物関連サービス代です。この項目は、私が市場分析(※全国全市区町村にて数値化)にて参考にしているデータです。今回は、シンプルに世帯年齢別にしてみました。

全国版としてのみ出していますので、市区町村によってばらつきはありますがご参考までに見て頂けると思います。よく、景気が悪くなると真っ先に財布の紐が絞られる項目にペット関連があがります。とはいえ、命ですので”0”(ゼロ)にはできません。「家計は苦しいがどうにかやりくりをしないといけない」その中で何を節約するか!という視点で見て頂ければわかりやすいと思います。

如何でしょうか?露骨に数値として見えてくるものは、世帯年齢によるばらつきと とはいえ衣食住に絡み絶対に必要な食に関する消費動向変化だと思います。

以下、簡単に私の所見を記載します。

ペットフードについては30歳未満の世帯(ほぼ単独世帯)に大幅な減少がみられるものの年齢層による大きな差は認められません。

然しながら用品については、子育てが終わられたと思われる世帯以外に大幅な節約が見られます。これは、従来あるもので十分、他に消費しなければならないものを優先するということで子育て世代が教育関連消費が増加しているのと反比例している非常にわかりやすい結果となっています。

動物病院は、一概に言えませんので今回はコメントしません。

最後に、弊社の事業の一つでもありますペットサロンも含まれる関連サービスについてです。

如何でしょうか!単独世代におけるサービス利用には変化がみられません。しかしながら子育て世代は半分程度まで落ち込んでしまっています。一方やはり子育てが終わられたと思われる世代は1.5倍から2倍近くまで増えています。このことから何が見えてくるでしょうか? この関連サービスには、ペットシッターやお散歩代行業なども含まれています。お年をめされた方がお散歩代行の依頼する件数が増えてきていますので誤解のないようデータをご覧ください。

今、商業施設にはペットショップが多く入店しており 生体を販売しています。その購入される(契約される)世代は上記の表のどこにあてはまると思われますか?

また一昨年から「ネコ」がブームという言葉をよく耳にします。特に独身世帯やお子さまがいらっしゃらない世帯に人気だそうです。

家族として迎えられた後「こんなはずじゃなかったのに。。。」というお話を弊社もよくお客さまから耳にします。

それは何かというと、手間がかからない(犬と違って散歩がいらない)、大きな声でなかないからお泊りも大丈夫、とかシャンプーなどはサロンに任せれば大丈夫だろう、とか等々聞いていたし思っていたのに。。。。。

犬の場合もそうです。ショップから、大きくならないといわれたのに大きくなってきた、とか、人懐っこいですよと言われていたのに人見知り犬見知りがひどくて散歩が大変、とか等々やはり聞いていたのに。。。。。

命のある生き物ですから、百科事典のようにはなりません。犬種によっても違いますが、結局のところ個体によって区々です。困ったときに、例えばトレー二ングにお願いしたい!とか、ペットサロンにお願いしたいとか家庭外でサービスを依頼しようとすると当然のことながら費用が掛かります。人材不足です。費用も決して安くはありません。しかも、ネコに限定すると 対応できるサロンは一握りあるかないかです。

誰しも癒しは欲しいです。でも癒しを求めた結果、さらにストレスが溜まってしまったのでは本末転倒ですよね!

あたらしい命を迎えようとするときには是非今回のデータを思い出して頂ければ幸いです。ストレスを増やさないためにも、そして命を守るためにも。

※ペット関連業界の現状分析や、家計消費からみえる今後のトレンドなどは弊社にお任せください

hideyuki_kubota

1967年生まれのひつじ年の獅子座。O型

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