【番外編】社会人としての仕事の原点を振り返ってみる!②


「こんな筈じゃなかった」

・・・と、こう思うこと 人生にはたくさんあります

問題は受け止め方と、その後切り替えができるかどうかが大事です

つまり

「こんな筈じゃなかった、、、なんで〇〇しちゃったんだろう。もうやだな」となるか、

「こんな筈じゃなかった、、、でも まいっか!」となるか

因みに私はというと、後者も後者。なんて言っても、セガがゲームセンター事業をやっていることすら知らなかったのですから

入社して、初めての現場研修(店舗研修)は上野アメヤ横丁にある「西郷会館」という大きめのゲームセンターでした

何にもわからず(そもそもゲームセンターで遊んだ経験が圧倒的に少なかったので)、先輩スタッフの動きや仕事を真似ること、そして掃除くらいしか出来ず、店長の指示があれば「やった仕事だ!」という感じで とにかくこの現場で自分の居場所を探すこと 自分の仕事を見つけることにがっついていました。

出来る同僚は、CVT(テーブルゲーム機の基板変更)やUFOキャッチャーのぬいぐるみ補充などの指示を受けて働いており、それはそれは羨ましく自分にも出来ないか、側で手伝わせてもらったりしながら少しづつではありましたが覚えていきました

中でもアメ横通り側に面して設置されていたUFOキャッチャーの人気は凄まじく(当時はまだキャラクターぬいぐるみなどはありませんでした)、観光客から外国の旅行客まで誰かがプレイし始めて取れたりすると黒山の人だかりが出来る有様でした

そんな中で景品を補充したり盛り付け直したりする仕事は、私にとっては”花形中の花形”

お客さまと会話出来る、必要とされているこの仕事に時間を忘れて没頭出来たものでした

ある時、店長が同期の一人にあるミッションを与えました

そのミッションとは、私服に着替えさせUFOキャッチャー名人としてサクラを演じさせることだったのです

あらかじめ、袋にぬいぐるみなどを詰め込み 取れた体裁でプレイするその姿は、瞬く間に周囲を見物客でいっぱいにし、クレーンの動きと取れるか取れないかの動きにスタッフと・プレイヤー(サクラ)と見物客が見事に一体となってお祭りの屋台のテキ屋の口上とお客さまそのものでした

あの興奮は未だに忘れることが出来ません。

「この仕事は装置産業ではない!接客業だ」と思うに十分過ぎるものでした

仕事のやり甲斐とは何でしょう?

それは何にワクワクし、達成感・高揚感を得られるかではないでしょうか?

少なくとも若いうちはそれで十分だと思います

理屈ではないんです!

”感性を刺激する”

T店長のお陰で私はこの仕事にやり甲斐を見つけることが出来たのです

T店長は、このサクラ作戦について実行前にも実行後にも詳しいことは何一つ説明してくれませんでした。もし、ミーティングでゴールイメージを聞いてしまっていたなら あんなにも心が震えることは無かったと思います

「習うより慣れろ」「理屈ではない、感じろ」

これが私の社会人としての仕事の原点です!

知識は必要ですし、理屈も大事です。しかしながら感性は教えられるものではありません。私たち人間は知性の生き物ですが、その前に感受性が強い感性の生き物です。

”感性を鍛える”

まだこの番外編は続きます