議論することを嫌がっていませんか?


「弊社ではイスラエル発祥のコーチングツールを用いて様々なワーク設計を行っております」

とお話しすると、8割の方が「面白そうですね!なぜイスラエルなのですか?」と聞かれます

なぜか?と聞かれると「私にとって長年の疑問や課題に対してカルチャーショックを受けるほど腹落ちしたのが、イスラエル発祥のコーチングツールである、Points of you®だったからなのです」

考える事、周囲を気にせず自分の意見を述べる事、時に議論になってもお互いの考えを闘わせているうちに、お互いの見えているもの・考えている本質が”スゥッ”と入ってくることがあります

これは、「分かったつもりにならない!変な遠慮はしない!」為に必要なphaseであると思っています。

『議論する=朝まで生テレビ』と思っている方もおられるかもしれませんが、ここでいう議論とは喧嘩することではありません!

議論するにも正しいやり方があります。しかし議論慣れしていないと自分の意見を主張することも、相手の意見を傾聴することも出来ません

私自身含めて、議論慣れしていない人があまりにも多い!

なぜでしょうか?小さい頃から、議論することをトレーニングしていないばかりか、(間違った)「和をもって尊しとなす」ことが美徳であるとの教育を受け続けているからではないでしょうか?

幼少期からの家庭における教えは非常に大事であり、知識ではなく知恵としてその後の人間力形成の礎となります

多くのイスラエル人(すなわちユダヤ人)はどのような教育を受けているいのでしょうか?それは、特別な事ではありません!意識すれば今日からでもご家庭で始められるものばかりです

ユダヤ式教育の大きな特徴は5つあります。これらの特徴が習慣的にできるようになっているからこそ、彼らは優秀だと言われているのです!では具体的にみていきましょう

①問いを持つこと

常に“問い“を持つことで、仕組みを学ぶことが出来ます。なぜ?どうして?どのように?いつから?など。。。。初めから正解を教わるのではなく、常に“なぜ?どうして?“と疑問を持つことで知的好奇心を高めているのです

②分析すること

“問い“を持ったら、それがなぜそうなるのかを分析します。つまり、日常的に仮説を立てるトレーニングをすることで初めてのことにも正解に近い仮説をきちんとたてて対処できるようになるのです

③質問すること

“問い“をたて、“分析“しても当然ながら分からないことがあります。そこで自分の力だけで解こうとはせずに詳しい人のところにいって質問をするのですが、よくある「教えてください」ではなく、「自分はこういうことに悩んでいます。自分の考えではこうなのではないか?思っているのですがどうでしょうか?」と言うように、『悩んでいること→自分の考え→教えを講う』と相手の時間を使うのですから、わかりやすく簡潔に かつどこまで自分で考え、どのような状況であるかを伝えることで何に対しつまづいているのかをわかりやすくするのです

④議論をすること

彼らは衝突することを恐れません。自分の考えを論理立てて持っているからこそ、しっかりと自分の考えを主張するのです。その上で相手の話にも耳を傾け(傾聴の姿勢)広く議論をした上で最良の解を導きます。多くの日本人が勘違いをしている「議論とは戦うこと!」ではなく、「協力すること」と考えているのです

⑤仲間を大事にすること

彼らは仲間をとても大事にします。仲間や弱者に対して非常に協力的です。仲間が困っていれば惜しみなく協力し、自分が困っていれば仲間を頼ります。そうすることで信頼関係が強くなっていくのです

如何ですか?根本的な考えが違うことに驚く方も多いと思いますが、実はこれらの多くは私たち日本人の先祖は行っていたことなのです。歴史で学んだと思いますが、寺小屋などはまさにこの思想です。そして吉田松陰の教え方もこれに非常に近いです。

そして今、ご自分を含め周囲を見渡してみましょう!わからないことをどう処理していますか?そして部下達にどのように指導されていますか?

検索エンジンを使うように言ったり、早く答えが見つかるようにキーマンを紹介したりはしていませんか?

親切な上司や組織は喜ばれますが、その人にとって本当に成長させることを考えている上司や組織は手取り足取りは教えません。温室育ちでは生きていけないのを知っているからです。

弊社では企業さまにチームコーチングや研修などを行わせていただく際、毎回必ず約束事・遵守事項を確認します

1、安心安全の場の確保

2、否定しない

3、傾聴の姿勢

4、語るの姿勢

敢えて言うことでも無いと思われるかもしれませんが、これを毎回確認することでコミュニケーションの取り方について 一定の担保となるのです

議論は必要です!ただ感情的な言い合いは議論ではありません。自分の意見や考え方とは反対の意見や考え方であっても、自分がよくよく考え・調べ導き出したように、相手もそうである!と思うことが議論の入口なのです

1人では何事も為すことは出来ません。仲間や協力者(メンター)がいなければどれだけ素晴らしい意見であっても着地することは困難です。

居心地の良い環境とは何でしょうか?それは、家庭と職場では異なりますか?どこまで信頼関係を欲するのかによって、変わるのかも知れませんね